一柳 和(なごむ) 
21歳。大学生。

 ペンションでのバイトが潰れて帰ろうとしたら車がガス欠。豪雨の中を迷子になり洋館に辿り着く。
 怖がり、お人よし、不運。死んだ祖父の遺言「君子危うきに近寄らず」は本人の意思とは裏腹に実践できていない。

 周囲にからかわれ可愛がられる体質。ぼんやりしながらも観察力があり、細かい事を忘れず後で繋ぎ合わせることで推理力を発揮する。

 人の悪意にさらされたことがない温室育ちが殺人事件初体験!止めなきゃ!怖いから!(笑)
 そして泣いて泣いて犯人説得。こんな探偵がいてもいいと思う。

【ゲーム中に判明するプロフィール】
『なごむ』という変わった名前に亡くなった祖父の願いが込められ、またその通りの性格になっている。
 絶対君主の姉にプロレス技をかけられながら育ってきた。実家は豆腐屋。
 お酒も煙草も苦手。童顔なので運転免許を持っていることに驚愕される。

日織(ひおり)

 売れない役者。主にテレビの端役や時代劇の斬られ役。
 役柄に関係なく普段から着流し姿。温厚で人当たりが良い。

 頭を打った和を心配して何かと親切にし、なんだかだんだん和の保護者に…。お前はおふくろさんか(笑)。
 穏やかで、人間ができてるって感じなんだけど、なんとなく…この人本気で怒ると一番怖そうだなという印象を受けるのは何故だろう。

【日織の秘密について】
日織の本名は強制イベントではなく、任意のキーワード使用で判明するので不意打ちですごい驚いた。意味深にBGMも変わるし、怖かったなあ。事件との関連性がまだ見えない時だったので余計に。
 怪しい?いや、もしそうなら隠すだろう。いやいや疑われないためにわざとさらっと言ったとか。いやいやいや。ぐるぐると悩まされた(笑)。

 実は一番怖かったのは、犯人でもなく事件の真相でもなく日織だった。だって親切すぎるんだもの!唯一アリバイがあるし和も信じているし、やたらと和の世話してくれるし、そういう人が一番裏切るに違いないんだー!!
 そこへあの特殊BADエンドの展開だったので本当に怖かった〜。今となっては良い思い出です(笑)。


静奈(しずな)

 双子の片割れ。あまり名前は知られていないが、テレビより舞台が多い女優。
 普段の表情は眠そうだが演技は上手いらしい。口数が少なく気ままに変なことを呟く。
 和がからかいやすい性質であることを見抜き、色々と遊ぶ。普段は鈴奈で遊んでいるらしい。

【静奈の秘密について】
静奈の秘密は鈴奈とセットということで。だいぶ二人は普段の言動が違うんだけど、そこは鈴奈がお姉ちゃんを真似て演技でカバーしたのかな。なかなか有り得ない秘密だけど、静奈のエキセントリックな性格と鈴奈のシスコンぶりならまあ有り得るなあ。あと20歳という年齢もギリギリ可能かな。

 推理小説マニアということで、眠そうな表情で結構推理していたお姉ちゃん。日織に目をつけながらも冷静に容疑者からは外していたのは見事。
 好みが常人には到底理解できない。まりも…脚立…。

鈴奈(すずな)

 双子の片割れ。マイペースな姉のフォロー役。
 姉と違って愛想が良く一般的な会話ができる。が、姉の世話に集中している時は周囲を忘れがち。
 
【鈴奈の秘密について】
3周目くらいで攻略サイトを見てた時に、鈴奈の秘密判明のルートがあるのを知って驚愕。え、嘘でしょと思った(笑)。だって疑いようのない一卵性に見える…。けど、まあよく考えたら可能だな。和だってかなりの童顔だし、そう難しくもない。
 普通にゲーム進めてたら絶対にわからない秘密だなあ。外見では見破れない。口調が方言っていうのもポイントかも。GOODエンドの後みんなにはバラしたんだろうか。相当驚くだろうな。

御陵(みささぎ)

 地方での舞台を中心に活動している女優。実年齢を言うと驚かれるほど外見は若々しい。さすが女優。

 お嬢様育ちでおっとりしている。一般的なものを知らなかったりする。カップ麺などは神秘の領域。

【御陵の秘密について】
聞き込みした時の丁寧でおっとりした態度は、演技ではなく元々の性格だと思う。もう感情なんて動かなくなっていたのか、それとも女優の精神で動揺を押さえ込んでいたのか。

 べつに元から非情でも何でもない人に、どんなことでもさせてしまうのが『母親』かもしれない。これは男性は、そしてまだ親ではない人はどう思うんだろうなあ。「そんなことで」って思うんだろうか。
 私はというと……。「どんな理由でも許されない」と言わなければいけないんだろう。良識的には。でもどうしても言い切れない。御陵さんの気持ちが少しでも分かってしまう立場にあるので…。

 ところで御陵さんの38歳という年齢は、現実的にも全然ありだと思う。だって黒木瞳とか見てくださいよ!真っ先に思いつくのはこの人だなあ。

暗石(くらいし)

 俳優のキャリアは長く、時代劇の斬られ役が多い。ドラマを支える脇役として俳優達からは一目置かれている。

 無愛想ながら年配者としての威厳と責任感を持っている。
 酒飲みでヘビースモーカー。

【暗石の秘密について】
暗石さん護衛の完璧バージョンで判明する、秘密じゃないけどちょっと意外な事実。いやーでもなんだか感慨深かった。
 こんな惨劇が縁でだけど、誰も知らないうちに高遠作品のメインキャスト3人が揃っていたんだなあ。じーんとしてしまった。

 そうそう、劇中作『魔法の杖』も読んだ。北速水は本編で言われている通りの傍若無人ぶりで、日織もだいたい予想通り。というかそのまんま御手洗と石岡コンビのようだ。御手洗よりはまだソフトな感じ?
 そして陣野警部が意外と穏やかな性格で予想外だった!ふてぶてしい北速水にも全然怒らない大人な人。
 なんか勝手に暗石さんのぶっきらぼうな感じでイメージしてたら、全然違う役柄でびっくり。これを暗石さんが演じたのかあ。わー見てみたい。

椿(つばき)

 学園ドラマの端役などが多い俳優。まだ年が若い。
 今回の脚本で執事役が振られたので、とりあえずそのように振舞うが、うっかりすると地が出る。

 実際には少々柄が悪くざっくばらんな性格。演技に対しては真面目で努力家。
 今回集まった俳優達の中では常識人なほうなので、いちいちツッコミを入れては疲れている。

【椿の秘密について】
初回では二日目で殺されてしまった為、何故この館に詳しいのか何を隠しているのかがまったくの謎で、かなり怪しかった。判明するとすっきりするんだけど。
 館の持ち主の趣味が変に多岐にわたっていて、椿でなくともツッコミ疲れする(笑)。この人と椿の関係ははっきりとは判明してないけど、あの悪し様に言う様子からすると叔父かなあ。
 なんにせよ椿はいつでも振り回されるツッコミの役回りだな。今回は那須がいたし。

那須(なす)

 アスリート並みの体格の良さからよく大道具に間違えられる俳優。

 常に筋トレかジョギングで体を動かしている。人を見る基準は筋肉。何か話しかけられても「鉄アレイを貸す約束だっけ?」と勝手に脳内変換する。
 態度に裏表がなく、思考パターンは純粋というか単純。

【那須の秘密について】
この事件の犯人や真相を上回るほどの衝撃の秘密が、那須の正体だった……。駄目だ、絶対見抜けないよ……。
 だって今までさんざん脳まで筋肉のような印象を与えといて!しかし思い返せばちょっとは片鱗があったのがまた憎い(笑)。多少は本を読んでいたり、えっと思うような雑学を知っていたり。

 ものすごい驚きはしたものの、後から考えてみると妙に納得できる。創作の才能というのは、日常やら一般常識からポーンと遠く離れたところにあるのかもしれない。もちろん経験や技巧の積み重ねによる才能だってあるけど、那須の場合は「降って沸いてくる」タイプなんじゃないかなあ。


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