一柳和。
 大学生。受難三度目。

 前作で知り合った伯爵アルノルトの頼みじゃなければルロイ縁者の古城なんか絶対来たくなかった。そんなトラウマ持ち。

 今回は登場人物がみんなドイツ語圏の人だけど、和は喋れないので英語で応対。
 
 三度目ともなるとさすがに自分の不運巻き込まれ体質を自覚し、かつルロイの趣味(暗号、仕掛け、迷宮、崩壊)も熟知してきた。
 怖がりのくせに「だって放っておくともっと怖いことになるから」とアクティブに動く弱虫探偵。
 でも犯人の前では決して退かない。


 高遠日織。
 売れない役者。

 和の名探偵ぶりをこいつが勝手に広め、それをアルが更に広めたのが和の事件巻き込まれ率に関係していなくもない。

 英語、ドイツ語共に喋れるので通訳として活躍。あと今回は魚釣ったり野草探したり料理作ったり…あれ、なんか孤島ライフを満喫してないか?ボディガードもやったので助手としてはまあ働いたと言える。

 なにげにこの人も和と同じく事件三度目だが、ちっともトラウマになっていないのは和への信頼度ゆえか。「和さん、また解くんでしょ?」。いつかバッドEDで死んでも知らんからな。

 

 エリノア・ヘスラー。
 ルロイ本家執事。
 
 シェードレ家の相続問題を取り仕切る為、期間限定で本家から派遣されている。
 主人アルノルトの影響で日本語も堪能。真面目で有能だが気さくに世間話などにも応じる親しみやすい性格。

 主人に対しては献身的に仕えるだけでなく厳しい教育係の面もあるらしい。
 そして(前作のティーロの今現在の状態も承知してる?EDのイラストを見る限りそんな感じ。彼女が指導してるのかな。

 予期せぬ非常事態の中でもしっかり執事の仕事をこなし、ゲスト第一の姿勢を崩さない彼女にはほんとに頭が下がる。かっこいい!
 でも意外とブランド好きだったり、うっかり失言して「私何も言いませんでしたよね」と和に強く念押し素したり、そんなところが微笑ましい。

 ローレンツ・ドプナー。
 イギリス貴族。相続候補。
 
 事あるごとに伯爵アルノルトに投資話を持ち掛ける胡散臭い人物。
 前作で突然キーワード会話に名前が出現し、今作で満を持して登場。前作の聞き込みによってその小悪党ぶりがすでに浸透している。

 自分の身分の高さをやけに強調するが、聞けば聞くほどボロが出てくる。そこが憎めない。

 なんというか1作目の斑井さんを髣髴とさせるナルシスト。しかし前作に名前が先行登場なんて随分特別扱いだなあ。

ルートENDで(そんなに大それたことは出来ないと思い込んでいたので、ほおお意外とやるもんだなあと思った。小悪党止まりだと決め付けていたので。しかし目的は一番俗っぽかった。うん、想定内。

 アデーレ・フォン・ヴァイツ。
 相続候補。母親が当主の従姉だった。
 母国語はドイツ語だが和に合わせて英語で喋ってくれる。

 いかにも貴族のお嬢様的な澄ました態度だが、我が儘というより一般とずれているだけ。
 自分の身分の高さと同時に貴族の責務も自覚しているしっかり者。
 呪いの伝承や突発的な事件に対しては弱く、極度に怯えてしまう。

 ディルクやドプナーに対しては非常に強気。
 和の名探偵ぶりはアルから聞いているのでやたら期待している。「さあ、思う存分推理してくださいな。」

 自分ではグラス一つ動かさないようなお嬢様かと思いきや、経済学の一環として株をやっていたり、ちゃんと大学の補習を受けたりしている。
 なんかもうかわいくてかわいくてどうしようこの子。典型的ツンデレお嬢様なんだけど、良識や思いやりをちゃんと持ってるところが何とも言えずかわいい。

 ディルク・フォン・ローゼンハイン。
 相続候補。ルロイの分家筋。
 母国語はドイツ語。英語が不得手な為、和にはぶつ切りの文章と単語で喋る。
 
 冷たいわけではないが、口数が少なく事件にも無関心。アリバイとか疑われるとか何も気にせず自室を出ては様々な時間と場所で昼寝をする。

 外見からするとツンケンした態度を取りそうなイメージだけど、つたない英語で喋るせいか素朴で飾らない性格が見えてくる。
 ディルクのキーワード会話で(『湖』だったか『霧』だったかな。一見事件と何も関係なさそうなキーワードと答えだったんだけど、真相ED後に見たせいでギクリとした。その風景、一体いつ見たんだ…。今回の滞在でじゃないだろう、と。

 アヒム。
 亡くなった先代当主の使用人。霊廟の墓守として働いている。
 大きな斧の手入れに余念がない。

 徹底して無口だが、実はドイツ語と英語の両方を話せる。
 かなり大柄なため、日織も力で勝てるかどうか微妙なところ。
 
 武骨で無愛想だからこそ、先代当主への忠誠心は相当強かったのではないだろうか。
 
 真相EDで(意外とアデーレと相性が良さそうで、なんだかとっても希望が持てる。アデーレは財産だの利害だの気にしなくていい立場にあるし、人の外見より中身を重視する良識を持っている。
 それに何よりアデーレの純粋な正義感や潔癖な性格は、デリアを失ったアヒムを相当慰めるんじゃないだろうか。いがみ合う貴族ばかり見てきたアヒムも、アデーレを見ていくうちに少しは心が解れるんじゃないか。その時がアヒムにとっての本当の事件解決かもしれない。

 アルノルト・フォン・ルロイ。
 伯爵家ルロイ一族の当主。分家であるシェードレ男爵家後継の決定権を持つ。
 和と合流するはずが公務が長引いたので本編中はほとんど不在。

 前作で和と知り合い事件を解決してもらったため、和の推理能力に絶大な信頼を寄せる。そして言いふらした(笑)。

 穏やかな性格で身分に関係なく誰にでも気さくに接するが、使用人にも線引きをせず親しくするためエリノアから叱られている。

 前作ではアルが一番好きだったので今回も登場が楽しみだったんだけど、登場前に別館にカンヅメになるとは…。そのおかげか(終盤登場の時の安心感と言ったらもう…!そりゃ和も泣いちゃうか。今作でもアルが一番好き!
 あの事件で一回り成長したような貫禄と落ち着きを感じた。




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