とにかく自由ですから ロマンシング・サガ ◆1992年 ◆RPG ◆制作=スクウェア
◆ストーリー=遥か昔に封じられた三邪神が再び力を増し、平和が脅かされようとしていた。8人の主人公達はそれぞれの理由で旅立ち、邪神サルーインの滅亡を目指す。 ■まだ一本道のシナリオがRPGの主流だった時期において、自由度の高いRPGを目指した意欲作。選ぶ主人公によってOPと出発地点が違うけど、他のイベントは何をどの順番でやるのも自由。
■身分や職業がそれぞれ違う主人公が8人いて、選ぶのが楽しいです。城主の息子、蛮族の女戦士、冒険者、森の番人、盗賊、遊牧民の娘、踊り子、海賊など。途中で他の主人公と関わりのあるイベントや、そのキャラ固有のイベントもあり、自由な中にも多少はストーリーがあるのが丁度良かったです。またキャラデザインの小林智美さんのイラストも、重要な演出効果があったと思います。画面のキャラ達はちっちゃいドット絵なので(笑)。 ■当時は珍しかったシステムとして武器の熟練度があり、弱い武器でもずっと使っているうちに強さが上がり固有技が増えていくようになっていました。一度装備から外すとそれまで上げた熟練度が0に戻ってしまうので、その取捨選択が迷いどころ!バトルにおいてやり込み心をくすぐるシステムでした。音楽は伊藤賢治さん。タイトル画面のテーマ曲がすごく良かった。各主人公のテーマもそれぞれ雰囲気が違っていて、曲の多彩さに感心しました。
■一応、その昔邪神を封じた10個のディステニーストーンが世界に散らばっていますが、そんなもの無くてもラスボスは倒せます。ちょっと良い防御効果のあるアイテム、という程度。一体何の為にあるのか!?なんとなく設定のために用意されたとか。収集癖のある人の為?確かに必要なくても何となく集めたくなります… ■ドラマ性重視のゲームに比べると、話としては盛り上がりに欠けるかもしれません。でもその分想像の余地があり、設定と少しの固有イベントで後は自分の想像で補完するという楽しさが新鮮でした。他の人の感想を見ると、やはり主人公を変えて何度もプレイするなど、やり込む人が多いようです。私も3週プレイしました。
■最初にプレイしたのはクローディア。森の魔女に育てられ、出自に謎がある女性で、途中のイベントやEDでその謎が関連してきます。EDで(実の父親である皇帝が彼女の心配をしているところがじーんとしましたね。でもお互い名乗るような再会イベントが無いところが、また良いです。 ■次がグレイ。初期のイベントでクローディアの護衛を引き受けることになります。彼は家族とか深い関わりのある人があまりいないので、EDどうなるんだろうと思っていましたが、ちゃんと(某吟遊詩人が見てくれていましたよ!良かったね。彼の正体は結構驚きでした。 ■時々選択肢が出てくるのですが、その中に結構非道な選択肢が何故か必ずあります。仲間を見捨てたり、武器を欲しいが為に持ち主殺して奪うとか!い、今までのRPGには無かったですね…。非道な選択ばかりして修羅の道を歩むのもまた自由です(汗)。


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