ホントに推理が必要な推理小説     

クロス探偵物語 

◆1998年発売  ◆アドベンチャー(推理)
◆制作=SEGA(ワークジャム)
   
◆ストーリー=主人公黒須剣は父親の墓参りに行き、謎の女性から父親の死は事故ではなく殺されたと告げられる。探偵事務所の一員となった剣は、深い洞察力と推理力で様々な難事件に挑む。やがて父を殺した組織の影が見え始める。
■推理小説にも劣らない秀逸な短編が揃っております。選択肢の他に、自分で画像の怪しい部分をクリックして証拠を探さないといけないので、当てずっぽうでは解決しない。答えも選択だけでなく文字入力もあるので、本当に自分で推理しないといけません。推理小説好きの人も満足できます。攻略本がないと少々きつい?私は初っ端から推理を間違えました。ごめん、剣。私が悪い。
■主人公の剣は、普段はお調子者だけど、推理力は文句なし。会う人を片っ端から巧みな弁舌で丸め込んで上手く捜査を進める様は爽快!頭の良さを感じます。そして思いやりがある。当然のように困った人を助けるところが好きです。一般にはマーク(7話に出てくる謎の外人)が人気らしいけど、いや〜剣の方が断然いいと思うよ!
■全7話の短編は、様々な趣向の推理ものが揃っています。密室もの、アリバイ崩し、探索アドベンチャー、サウンドノベル、学園もの。トリックも色々。 第3話のトリックに結構感心しました。実行はかなり難しいけど、現実には可能そうな、思い切ったトリックです。ストレート過ぎて、かえって思いつかない。(白血病に見せかけて殺す、のではなく、放射性物質を使って本当に白血病にしてしまうとは。シンプルで大胆!)。 ■第6話も心温まる話で好きです。見ず知らずの、不運続きの男性に剣が協力。そして(事件解決のお礼をと言われ、その男性がハワイに行くと聞いた剣は、「じゃあ、マカダミアナッツで。あれ、好きなんですよね。」なんかこういうところがすごく好き。)。
■最終話で父親の死に関わっているらしい「毒蜘蛛」が出てきますが……でも解決してないよ!まだ謎が…というわけでワークジャムさん、ぜひ続編をできたらPS2で。
なるべくX−boxには行かないでほしいです(泣いて止める)。


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