水無月流歌。17歳。

 朧月島で10年前神隠しに遭い、過去の一切の記憶を失ったまま、母と島を出て暮らしていた。
 昔から習っていたピアノを弾くと、ある旋律と共に当時の記憶が蘇る。
 朧月島の風土病である月幽病に罹っていて、神隠し当時は朧月館(サナトリウム)に入院していた。

 ぼやっとした雰囲気の大人しい少女。7歳当時は海咲達と5人で入院生活を送っていたらしいけど、ピアノ弾いてはぼやっとしていたらしく、複雑な人物関係のどこにも引っ掛からず、ぼっちだったっぽい。

 あの亞矢子でさえ、「もう壊れているからつまらない」とスルーしていた、ってことは反応薄くてやっぱりぼやっとしていたんじゃないか。そんな印象。
 麻生海咲。17歳。

 神隠しに遭った5人の少女のうちの一人。流歌と同じく月幽病で朧月館に入院していた。やはり神隠し後の記憶はない。
 黒衣の少女の幻に、朧月島へ帰ってくるよう導かれ、家にあった射影機を手に、島へ戻ってきた。

 射影機の制作者、麻生邦彦の血筋ということで、もう苗字自体が死亡フラグ!がんばれ!と一番操作に力が入ってしまったキャラクターかもしれない…(笑)。
 わがままそうなきりっとした表情が好き。で、あのシーンで泣き崩れるギャップがいい。

 入院当時の人物相関図作るとしたら、海咲がど真ん中を占めそうな気がするんだが…。
 (朔夜に可愛がられ、円香にはついてこられ、亞矢子はオモチャと母親取られてさぞかし苛立っただろう。)。
 7歳の頃は、診察記録の声とか聴くと、たどたどしくてめっちゃかわいい。
 月森円香。17歳。

 海咲と同じく神隠しメンバーの一人。朧月島へ行く海咲について行くが、はぐれてしまう。『零』においては、はぐれたら最後である…。
 入院していた7歳当時は、海咲にくっついてまわったり、亞矢子のターゲット(おもちゃ)になったり、前衛的なお絵かきをしたりしていた。

 海咲に強く言われたら何も言い返せない気弱な少女。彼女があちこちに残すメモが、どんどん病んでいって怖い。かゆうま的な怖さ。
 記憶が徐々に戻るにつれ、切ない思いも蘇ってくる。(海咲に自分の方を向いてほしいのに、海咲は朔夜や人形の方を向いてばかり。全て忘れて自分だけのものになっても、いつ思い出すか、いつ捨てられるか分からない。)。もう不憫を極めているなあ。

 そして唯一チェンジできる円香のコスチュームが、彼女の不憫さを最大限に表している。これ着せたかったな(笑)。
 霧島長四郎。27歳。

 刑事として殺人事件の容疑者灰原を追っていた。朧月島へ渡った際、神隠しにあっていた5人の少女を発見する。
 その後刑事を辞めて私立探偵となり、流歌の母親の依頼で、朧月島へ渡った流歌を探す。

 真面目に灰原を追いかけるもんだから、かえって灰原喜ばしてるんじゃないの、という気がする。そんくらい真面目。彼の武器は射影機ではなく霊石灯である。懐中電灯ではない。

 (実は島が壊滅した日に死亡していることが発覚。朔夜のせいで咲いたのではなく、自棄になった耀に刺されて、って書くと痴情のもつれみたいだな。
 真面目ゆえに死んでもなお捜査し続ける、やっぱりいい人
)。

 コスチュームチェンジの、刑事時代のスーツにグラサンが迫力ありすぎて、(これなら耀も怖くて刺さなかったんじゃないかと思う
 灰原朔夜。

 朧月館の特別病棟に入院している耀の姉。(流歌達の入院当時から)10年前の朧月神楽で器を務めてから、重度の月幽病にかかり、ずっと臥せっている。

 (自分と同じように霊媒体質の海咲をかわいがっており、人形を与えて名前を付けていた。やがて病状が進み、海咲にも会えなくなる)。

 ムービーを見ると、穏やかで優しそうな美人。精神年齢は発症時に止まっていたかもしれない。

 今の年齢がはっきりしないので、(いつ亞矢子を産んだかは不明なんだけど…。12を引いたらどうやっても10代になる年齢なんじゃないだろうか…。そこらへん、どうなんだ耀)。
 灰原耀。27歳。

 灰原病院の院長の息子。違法な治療で殺人を犯し、長四郎から逃亡中。朧月神楽に合わせて島に戻っていた。
 姉の朔夜が重度の月幽病であり、治療法の確立のためならどんな犠牲や罪も厭わない。

 回想ムービーを見ると、どうやら儀式に必要な人員確保のために(流歌たち5人を一人ずつ腕を引っ張って連れて行ったらしい。つまり全員攫うのに地上と地下を5往復。面倒だろうに、随分マメだな。まあ月幽病でぼーっとした子ばかりだから出来たんだろうなあ)。
 治療のために全てを尽くしても叶わなかった末に、(母親が身を投げた屋上で、自分も落ちたかったんだろう。で、長四郎を巻き添えに。傍迷惑だけど、まあ切ないよね…。姉が2年間昏睡していた間の心境とか、目覚めたら最強の怨霊になってしまったこととか考えると)。
 亞矢子。
 流歌達が入院していた当時は12歳。

 院長の意向で、病棟では特別待遇だった。なので、看護士を引きずり倒したり、円香を階段から突き飛ばしたりとやりたい放題。周りのすべてをオモチャ扱い。怨霊化する前から恐ろしい子。

 戦闘時に、こちらへ飛びかかる前にゆっくり両腕をあげるポーズが、なんか猫のポーズだった。……これは狙ってるよね、亞矢子がじゃなくてスタッフが。

 不憫な円香を更にいじめたり、悪行を尽くしていたけど、(最期は父親にも母親にも会えず、本土で孤独に亡くなっていたのは、かわいそう。もし月幽病が無く、親子3人で暮らせていたら、この子の性質も少しは違っていたんだろうか)。




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