番外編『カシマレイコ』 | |
被験者 式部人見 | |
■あらすじ=人見の勤める病院に、片腕の焼け爛れた患者が運ばれてくる。「カシマレイコ」とうわ言を繰り返し、やがて死亡。後に死体安置所から腕だけが盗まれる。
■本編より数年前のエピソード。彼女の過去に暗い影を落とす「怪異事件」はこれよりも前。なので彼女は2度も怪異事件を経験している事になる。同じように怪異事件を経験した霧崎がオカルト方面へ行ったのに対し、現在も科学中心の思考を貫いているのはすごい。 ■人見の先輩、高田先生が渋くてかっこいい。今後も出てくるのだろうか。(未承認の試薬の開発に、例の組織が絡んでいそう。残されたファイルが文字化けしていて、充分続編に行けそうな終わり方だった。というか、全然終わってない!続いても良し!) |
番外編『さとるくん』 | |
被験者 霧崎水明 | |
■あらすじ=ある番号に電話すると未来を教えてくれるという噂『さとるくん』。噂を実行したクラスメイトの久美子はその晩何者かに殺害される。霧崎が時折感じる鋭い視線の主は一体誰なのか。
■霧崎の中学時代のエピソード。現代の霧崎はそれはもうオカルト一直線だが、この事件の前まではむしろ科学ルートな考え方だったのが驚き。 ■父親、霧崎道明の職業にも驚いた。この人の死はもしかしたら『流行り神』の謎の大部分を占めているのかも。お父さん、外見が渋い。霧崎と雰囲気が似ている。 ■この番外編を見て、一番気になったこと。(霧崎は大事な義弟が死んだ父親と同じ部署に配属されたのを知った時、どう思ったのか。この人事は偶然か故意か。ひょっとすると風海父が道明と親友だったからという関係から?考え出すと色々疑問が出てくる。) ■イラスト背景は公園の噂の電話ボックス。 |
14歳と7歳。こんな時期もあったでしょう。 7歳っていえば中学生くらいの年上に憧れる年齢で、ちょうど良かったねえ。 |
番外編『神隠し』 | |
被験者 間宮ゆうか | |
■あらすじ=ゆうかは演劇部の先輩に誘われ、『ホルマリン漬けの女子高生の死体』の噂を確かめるために、友人と共に夜の学校を探索することになる。噂は45年前の『神隠し』と結びつき、探索を続けるうちに怪異事件へと発展する。
■ゆうかの高校生時代のエピソード。これをきっかけにオカルトの検証を始めたと言っていたので、思いっきりオカルトな事件かと思いきや、意外にも根本的にはミステリー色の強い事件だった。 ■この事件での「真実を知りたい」という気持ちがゆうかの行動原理になっているけど、(どんな真実を見つけても、親友が死んだ事に変わりは無いのではないか。遺体は見つかっておらず、別の真相があるのではと探求する事によって、親友の死を直視しないでいられるのかもしれない。親友は「行方不明になっているだけ」という考え方を、現実には説明できない怪異現象が与えてくれたと言える。) ■イラスト背景は天狗の祠への道。 |