部員2人しかいないけど  完全犯罪クラブ
◆2002年  ◆キャスト=サンドラ・ブロック ライアン・ゴズリング マイケル・ピット 
■ストーリー=ハイスクールの人気者リチャードと、冴えないオタク風の優等生ジャスティン。一見何のつながりも無さそうな二人だったが、ある特殊な絆で結ばれていた。「究極の自由」を手に入れるため、放課後二人で完全犯罪の計画を練り、入念な準備を進める。女刑事キャシーは過去のトラウマに悩まされながらも執拗に事件を追い、高校生二人を追い詰める。
in取調室

まあ、ほとんど涙目でしたけどね。
■友人が「良質B級」ミステリーの予感がすると言うので、一緒に観ました。映画館で観ている間中、ツッコミを入れたくてしょうがなかった…!私達の意見としては、これは「完全犯罪『目指している』クラブ」だね、という感じです。やっぱり高校生ごときにサンドラ・ブロックは倒せないです(笑)。 
■警察のプロファイリングを予想し、それらしい証拠を残して自分達とかけ離れた犯人像を捏造する。なかなか良いアイディアだなあと思いました。でも刑事の勘に勝つのは難しいようです。いや、キャシーが鋭すぎるのか!キャリアの差?高校生はまだまだヒヨッコか…。  ■そして現場にもうっかり自分達の証拠残してしまうし。せっかく髪の毛一本も残さないようにレインコート着て帽子被ってゴーグルして頑張ったのにね。
■余談。キャシーの自宅が停泊している小型船だったのですが、それがちょっとかっこよかったです。小さいけど住んでみたい。 
■最初から高校生サイドと刑事サイドを見せているので、謎解きの面白さは無いのですが、両サイドの対決が見所ですね。キャシーは過去のトラウマによってかなり事件に執着し、上を無視して猛然と捜査を進めます。この、ちょっと鬼気迫る感じが結構好きです。おかげで刑事の…というか野生のが冴えまくり。リチャードに一度会っただけで「あの子が犯人よ」。も、もうちょっと騙されてあげようよ(泣)。リチャードも頑張って演技してたのに。  一応絆で結ばれているリチャードとジャスティンだったはずなのですが、ジャスティンが女の子にフラフラし始めるともう駄目。脆い…!リチャードが怒ります。「お前のことを解ってるのは俺だけだー!」女の子はどうでもいいっぽいです…。相手を脅しながらも、眉がすごい下がっている!泣くのか!?泣きたいのか!? ジャスティンはまだポーカーフェイスを保てる方ですが、次第に目の下の隈が濃くなっていきます。 
■取調室で二人別々に取り調べされるところが面白かったです。キャシーと相棒刑事がそれぞれ「彼は全部喋ったぞ」と嘘言って相手の動揺を誘おうとします。ジャスティンのほうが脆そうかと思っていたら出てきた言葉は「くたばれ」。意外と強い。リチャードはタイムリミットに救われた感じ。絶対あと一歩で落ちていましたね。眉の上がり下がりも激しかったし。 ■二人の繋がりを表に見せないことが容疑を逃れるキーポイント、だったはずなんですが…。何で外でべたべたするんだリチャード。甘すぎる!完全犯罪なんだからもっと細部に気合を入れようよ!キャシーにあっけなく隠し撮られています。 ■しかし不完全なところがこの映画の愛あるツッコミどころ。友人も言っていましたが、やはりDVDで見ながら「何だそりゃ!」と皆で逐一ツッコミ入れるのが一番楽しい見方です。


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