がんばる高校生達 『パラサイト』 ◆1998年 ◆キャスト=イライジャ・ウッド ジョシュ・ハートネット
◆ストーリー=冴えないいじめられっ子の高校生ケイシーは、ある日学校のグラウンドで奇妙な生物を見つける。その後教師達が異様な行動を取るようになり、「寄生」に気付いたケイシーは同級生と共に、寄生生物に立ち向かっていく。
■今は共に有名俳優となったイライジャ・ウッドジョシュ・ハートネットが一緒に出ています。お人よしな役ばかり演じているイメージのあるジョシュが、なんと不良高校生役!ジークという役で、自宅でドラッグを精製するなど、かなり化学に強く、頭がいいです。かっこいい…!主人公を上回る存在感。イライジャはいじめられっ子役。ほんとに目がくりくりしているなあ、この人。 ■徐々に教師達が寄生されていくのが結構怖いです。寄生された人達は、一応本人っぽく振舞えるんだけど、どっか変。というか抑圧されていた本性が出てるような気がします。「スカっとしたわ」とか言ってるし。特に寄生される前はすごく気弱で大人しかった風紀担当の女性教師。四コマに描いてありますが、これ半分は本性なのでは…。どうよ。
■見る前はどろどろしたSFホラーかと思ったら、登場人物が殆どティーンエイジャーで、かなり「学園モノ」の要素が入っていて、そこが面白いです。主人公の同級生達が個性派揃い。ジークを筆頭に、美人だけど性格キツイ女子学生(デライラ)。ラグビー部の元キャプテン(スタン)。金髪美人転校生(メアリーベス)。SF好きで孤独な女子学生(ストークリー)など。私は結構ストークリーが好きでした。 ■一見バラバラっぽい彼らですが、化学教師に襲われた時に意外と連携プレイが見事。化学教師にジークが突き飛ばされた途端、ケイシーとデライラが教師に飛びかかり、呆気なく首締められるけど、その間にジークは即座に裁断機の刃を折り取って教師に向ける。教師に放り出されたケイシーをスタンが受け止める。みんなが攻撃を受けていない時にうまく他の人のフォローにまわっていて、すごく感心しました。ここでジークのかっこよさが爆発!君が主役だー!
■この後、みんなでジークの家に避難します。自分でドラッグを精製しているため、専門的な化学器具が満載。顕微鏡で寄生生物の切れ端を解剖するところなど、ジークすごく頭良さそう。寄生生物にはジークのドラッグが有効と判り、仲間が寄生されていないことを確かめるため、みんなでドラッグを鼻から吸引。ケイシーとスタンは寄生されてないもののドラッグのせいでハイになってケラケラ笑いまくり。他の人が寄生されてたら笑ってる場合じゃないぞー。 ■寄生されると、水をがばがば飲む以外は普段と見分けがつかず、誰が寄生されているか中々判りません。そのあたりが誰が犯人か判らない推理小説のようで、どきどきしました。一緒に力をあわせて寄生生物に立ち向かっている仲間が、すでに寄生されていたら…。隣にいる仲間が急にニヤリとか笑ったら結構ショックですよね。主人公のケイシーは大丈夫だと思ったけど、ジークが寄生されてたらどうしよー、とかなり心配しましたね。 ■終わり方が意外でびっくり、と聞いていたので、思いっきり後味の悪いバッドエンドかと勝手に想像していたら、まったくでした。思い切りハッピーエンド。ケイシー達はそれぞれの組み合わせでくっついていました。ジークが風紀の女性教師とくっついたのが非常に驚きです。一体どこの場面で惚れたんですか!?あの四コマの場面?それとも、女教師が寄生されていた時、首と胴体が離れちゃったけど首から触手が出て自力で胴体のところまで戻った、あの時に惚れたとか!
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