高城九郎。

  よく泣く優しい主人公。そして人間と不死族の間で迷う役割の主人公。

 優柔不断というわけではなく、単純に不死族を敵と見做せば楽だったはずなのに、迷い続けることを貫いた。
 自分が危険に晒されても大事なものを捨てようとしない。主人公に相応しい強さを持っていたなあ。
 一番のクライマックスの見開きページが(レメクを殺せないシーン)だったのが、『DARK EDGE』らしくて、すごく良かった。
赤坂未紀。

 不死族の孤独を徐々に理解しながら、イビルジーンは本能で拒否した。不死族を理論的に分析する西脇とは正反対な存在。

 14巻の最後で、(もしかしたら容赦ない展開で赤坂死ぬかも!?とかなり心配したけど、無事で良かった。
 でも最終巻での活躍は少なめなのがちょっと残念。
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 やっぱり赤坂は、制服姿に日本刀が最強!
清水朗実。

 DEの好きなところは、各キャラがそれぞれ人格を持って人生を歩んでいるところ。清水もただ明るいだけのキャラじゃなかった。

 単純にかっこいいから土屋が好きなわけではなく、自分でその理由をしっかり把握していたところがすごい。(「不死族は感情が無いから裏切りも無い。そこが好き。」「でも自分がもっと強くなれば、裏表があって複雑な、たまに裏切るような人を好きになれる日もきっと来る。」)この台詞に感動!伊勢には出来なかったことが、清水は出来るようになっていくのか。強くなった。
 
吉国紘一。

 自分の感情と遠山白右のために、学校を燃やし尽くそうと頑張る。

 危険好きな性分は厄介だけど、これからはその性分とも何とか折り合いをつけていけそうな様子。立花も徐々に立ち直っていったのが良かった。
 吉国の、孤独な人に同情しやすいところがすごく好き。白右は、ちょっと意図的に吉国を落としたんじゃないだろうか(笑)。

 居残り前の西脇との会話が、序盤のまだ不死族に関わっていない二人を思い出させて懐かしかった。
西脇類。

 最初は異質で危険な不死族を拒否していたけど、松平との対話がきっかけで不死族との共存を考えるようになった。

 本能の赤坂とは正反対に、理論で不死族を考える人。
 (怖がりで暴力嫌いなのに、佐藤と対等に渡り合って、よく頑張った!)
 以前は、吉国の危険好きで暴走しがちな面だけ見て、距離を置こうとしたけど、今は人の色々な面を見られるようになり、だいぶ寛容になった。
 不死族や友人と対話できたように、父親とも対話できそうで良かった。
遠山麻央。

 ちょっと15巻の彼女は予想外だった!(せっかく赤坂や清水は麻央を心配しているのに、麻央自身がそんなにあっさり諦めるとは。
 でも思い返してみると、彼女は兄が不死族の王として甦り、人間の感情を失うのを間近で見ていた。そうしてシードを持つ自分の未来に絶望したんだろうか。
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